VINTAGE

2024.11.15
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INTERVIEW
2024/11/15
誰にでもある、「好きなもの」。それは私たちの喜び、楽しみ、癒やし、原動力となり、時には人と人とを繋いでくれることも。そんな人それぞれが持っている「好きなもの」について、お話をお聞きします。今回、ご登場いただくのは有名古着店店員だった過去を持つモデルの畠山千明さん。「服が語りかけてくる」というほど、古着と心を通わせている畠山さんの熱い古着愛を語っていただきました。

はたけやま・ちあき/モデル。1991年茨城県生まれ。原宿の古着店で店員・バイヤーとして勤務していた頃からそのファッションセンスと着こなしが話題に。その後結婚・出産を経て2017年からプロのモデルとして活動を始める。動物愛護への関心がきっかけではじめたビーズアクセサリーブランド『chiaki no bi-zu』など多方面で活躍中。
Instagram:@hatakeyama_chiaki



2、3年ほど前に下北沢の古着店で購入しました。店の隅の方にひっそりと置かれていたんですが、手に取った瞬間にサイズ感とカラーリングに一目惚れ。古着のスポーツアイテムって大きいサイズが多く、ジャストサイズを探すのは難しいんです。このジャージはサイズ感がレディースより少し小さめで、70〜80年代くらいの少し古い素材感も気に入っています。スポーツアイテムにガーリーなものを合わせるのが好きなので、フリルやスカートなどと合わせて着ることが多いです。

モヘアのアイテムは、年代が古くなると毛足が短くなったり、毛が立たなくなったりといった経年劣化がわかりやすいので、状態のいいものを見つけるのが難しいんです。これは出張で訪れた大阪の古着店で購入しました。値段が2000円とお安いのに、状態が良くてびっくり。久々に掘り出しものを見つけた衝撃で思い出に残っている一着です。ボーダーアイテムが好きでたくさん持っているんですが、これは70年代のウエスタン調なカラーリングと、ボーダーのピッチ、そしてジャストなサイズ感がお気に入り。

去年、中目黒のDROPで購入しました。写真で見るよりももっと朱色っぽいオレンジレッドな色合いです。カラーパターンがシンプルで、肉厚な素材。胸元がVネックになっているので、これ1枚で着てもいいし、首元から違う色味のTシャツやシャツをレイヤードしてもよい。スポーツアイテムとガーリーなアイテムの組み合わせも好きですが、これはブリティッシュなチェックのスカートやパンツと合わせてもかわいいのでよく着ています。組み合わせを考えるのが楽しいアイテムのひとつ。

10代の頃の私はいわゆる「平成ギャル」。当時からキャラクターものが好きで、ヴィレッジバンガードにアメリカのアニメキャラのグッズを買いに行っていました。その頃、ギャルスタイルに古着をMIXさせるのが流行りはじめて、渋谷にある古着店に行ってみたら「私が好きなものはこっちにあるのかも」と感じたことが古着との出会い。その後、渋谷から原宿のお店にも行くようになり、そこで見つけたかわいい古着屋さんでスタッフ募集していると聞いて働き始めたんです。そこで働くうちにどんどん古着の魅力にハマり、好きになっていきました。3年間古着店で働いてバイイングも経験したことで、古着との巡り合わせや運命を直感で感じる力が育まれたと思っています。今では、ラックの中からいい服が飛び出して見えますし(笑)、そういう服は実際着てみるとやっぱり良い。そんな楽しさにどんどんハマっていった感じです。
古着として価値が低いとされているものでも、自分が着てみたらどんぴしゃなアイテムってたくさんあるんです。高いからいいという固定観念を取っ払ってお店を見るようにしています。値段で服を決めることはしません。完全にトキメキ重視。だから思いがけず大出費ということも多々あります(笑)。あと、私は試着もほとんどしないんです。家に帰ってから「やっぱり最高!」っていうトキメキを味わいたい。試着室で着ると、その後「あの時かわいかったし」って放置しちゃうんです。お店では出会いのトキメキ、家では着た時のトキメキを味わっています。

代々木上原にある、古着店で働いていた時の先輩のお店です。取り扱っているのはOLD STUSSYや、ちょっと昔のSupremeなどのメンズアイテムが多め。ボーイッシュな格好が好きな方にはすごくハマると思います。デイリーで使えるベーシックなアイテムが多数。行くと絶対「これが欲しかった!」というものに出会えます。


もともと飼っている猫がガーフィールドに似ていたことから、ガーフィールドの服やグッズをコレクトしています。下北沢にあるこのお店はまさにガーフィールドの宝庫。ヴィンテージのアイウェアやシルバーのアクセサリーもたくさんあるし、子供服の取り扱いもあるので娘の服を買うこともあります。

松陰神社にあるoliverのバイヤーの方とは、朝まで語れるんじゃないかと思うくらい、そのセンスに惚れ込んでいます。ヘンテコでゆる〜いTシャツやスウェットがたくさんあって、今年の夏はここのTシャツを本当にたくさん着ました。いい商品はすぐに売れてしまうので、一時期はこのお店のインスタが更新されると通知がくるようにして、新商品をチェックしていたくらい。
私は目に入った古着屋さんには全部入るくらい、本当にいろんなお店に行って、店内の隅々まで洋服を見ます。そんな服どこで見つけたの?って言われることがありますが、お店でもネット上でも古着が私に「見つけてほしい」って念を送ってくる時があるんですよ。神秘的な話ですが、たくさんのお店でたくさんの洋服を見てきたからなのか、そういう運命的な出会いがよくあります。でも良い服は見つかる時もあれば見つからない時もある。毎回獲物を狩りに行く感覚ですね。
まずどの服を基盤にコーディネートしていくかを決めます。スウェットなのか、Tシャツなのか、スカートかブーツか…。そこからパズルのように合わせるものを決めていきます。その日の気分や天気など、1日のテーマを決めて、それに沿ってどうやって服を落とし込んでいくかをゲームのように楽しんでいるんです。1日の終わりに「今日はこんなユニークな格好しちゃった!」って思えることが幸せ。娘も昔から自分で服を選んでいますが、私は一度も口を出したことはありません。「その組み合わせは変だよ」とか、「この色の方がいいんじゃない?」とか、言ったことないんです。言うとしたら季節感だけ。「寒いからもう一枚プラスしたら?」って。これは私の子育ての考え方で、娘を人として尊重しているし、彼女のその日の気分でファッションを楽しんでほしいと思っているんです。一緒に古着店にいくと、すごく素敵な子供服を見つけてくるので、それ大人用のサイズないの?ってうらやましく思うことも。
時代も国も超えて、巡り巡って価値がついていく古着。どんなにボロボロになろうが、裾が切れようが、リメイクしようが、それをかわいいと思った人が自分のクローゼットの仲間にして、また別の人が運命的にその服に出会うというストーリーに心を動かされます。あとは、自分自身へのチャレンジ。この洋服、自分だったらどう着こなせるだろうっていう試されている感が古着にはあります。でもそのファッションの正解は誰でもない自分自身が決めるもの。誰もが買える服じゃなくて、私だけが出会えた服という特別感が最大の魅力だと感じています。

vintage blouson
NOFAIL vintage & luxury brand
おそらくラルフローレンの国旗柄のニットをオマージュしたものだと思うんですが、こういうジップアイテムは珍しくてかわいい。この下にシャツを着てもいいし、ボーダーも合いそう。ジャケットの上に羽織ってもいいし、想像がふくらむアイテムですね。


Champion REVERSE WEAVE (beady clothing)
BEADY
Championのリバースウィーブはボロボロのものから新しいものまで、夫婦で十着以上持っているくらい好き。最近、シンプルなリバース、さらにこのネイビーのYALEがほしいなと思っていたんです。何に合わせてもかわいくなるアイテムなので、気軽に着れそう。


used design knit cardigan
MUU VINTAGE
このTHE・古着!というカーディガンの色合いと柄、花のボタンまで、全てが素敵すぎる!見つけた瞬間カートに入れて夫に相談し、「ちーちゃんにしか着こなせないね」という言葉に後押しされて早速購入しました。これはあえて着こなさない、この一着で勝負する服ですね。こういう服との出会いが、古着の醍醐味だと思わせてくれます。

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