INTERVIEW

2026.4.7

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  • 2026/4/7

    私が愛する、古着

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    誰にでもある、「好きなもの」。それは私たちの喜び、楽しみ、癒やし、原動力となり、時には人と人とを繋いでくれることも。そんな、人それぞれが持っている「好きなもの」について、お話をお聞きします。
    今回ご登場いただくのは、お笑い芸人のカナメストーン。YouTubeチャンネル「しゃれこめカナメストーン」では、買い物企画やファッショントークなどを多数発信しています。服へのこだわりとおしゃれな着こなしで、お笑い好きはもちろん、ファッション好きからも注目を集める二人。古着を取り入れながら自分らしい装いを楽しむ二人に、コーディネートのポイントや古着の魅力、気になるアイテムについてお話をお聞きしました。

    カナメストーン

    茨城県鹿島市出身の同級生お笑いコンビ。ボケの山口誠(やまぐちまこと・左)と、ツッコミの零士(れいじ・右)。2025年のM-1グランプリにて、敗者復活枠での決勝進出を果たす。劇場、テレビ、ラジオなど多方面で活躍中。
    X:@kanamestone_mg

    お二人とも古着をよく着られるんですね。

    零士さん
    昔はずっと古着を着ていましたね。衣装も、最初は古着だったんですよ。

    山口さん
    古着屋で買ったデニムと、Tシャツって感じだったよね。

    零士さん
    そしたら、ある時作家さんに「お前ら、まず汚いんだよ」って言われて。「え!?俺らって汚いの!?」ってなりましたね。自分たちではキレイにしているつもりだったんで。

    山口さん
    私服ならいいけど、舞台に出る人間としては違うってことだったんですかね。それからは、衣装は古着じゃない服を買うようになりました。私服ではミリタリー系の古着が多いです。元々は、ライブ会場に入って他の芸人を威圧するために軍物を着ていたのですが、着ているうちに気に入って今でも取り入れています。

    古着が好きになったきっかけは?

    零士さん
    中学一年生の時に母親と行った原宿です。そこで入った洋服店で「こんな服あるんだ!」と衝撃を受けたんです。「これを鹿島に持って帰ったら目立てるぞ〜」って思いました。その後は、友達と一緒にバスで東京に行くことも。原宿に行って、最初は竹下通りの古着屋でTシャツを大量に買いました。でも、その時は竹下通りから外に出るのが怖くて。結局竹下通りで1日過ごしました。その後何回か行って、竹下通りの外もめちゃくちゃ楽しいことがわかって、早く行ってりゃよかったなと思いました(笑)。

    山口さん
    僕は静岡の大学に通っていた時に、すごくいい古着屋を教えてもらったんです。デニムが1000円くらいでした。そこで鎧のような真っ赤なダッフルコートを300円で買ってよく着ていましたね。そこから古着にハマりました。

    お気に入りのお店はありますか?

    零士さん
    僕ら二人とも好きだったのが、セレクトショップの〈原宿CASSIDY〉ですね。流行りに流されず、それでいて新しいものも取り入れる。そういう考え方がお店中に充満していて全てがかっこよかったんですが、閉店してしまって悲しいです。CASSIDYの八木沢さんは、昔着ていた服をくれたり、洋服のルーツや着こなしを教えてくれたりした恩人。僕が持っている古着は、ほとんど八木沢さんが着ていたものなんです。

    山口さん
    古着はネットで買うことが多いですね。常に「米軍放出品」って検索しています。ネットだとサイズが数字で出ているから、身幅や丈がわかりやすいし、ジップやタグの写真も載っているからありがたいです。でもやっぱり実物を見られないので失敗も結構しました。

    お気に入りの古着を教えてください。

    零士さん
    ネクタイ

    CASSIDYの八木沢さんからいただいたもの。お店のマネキンがつけていて、かっこいいですねって言ったら、売り物じゃなくて八木沢さんの私物だと。そしたら、買い物が終わって帰る時に「これよければもらってください」って、そのネクタイをくれたんです。それを自然にやってしまうのが、八木沢さんなんですよ。カッコイイ!

    ネイビーのM−65

    これも八木沢さんからのもらいもの。ある時このM−65を持ってきてくれて、僕はめちゃめちゃ欲しかったけど、ミリタリーは山口のテリトリーだから、山口が着るかなぁと思っていたんです。そしたら山口が「零士、これ着なよ!」って言ってくれて。今でも大事に着ています。

    山口さん
    M−51の米軍コート

    昨年ヤフオクで2万円くらいで買いました。夏以外は着られるので、結構な頻度で着ています。軍物は、有名人の方が着ると一気に値上がりすることがあるんですが、このM−51はまだバレてないのでセーフです。

    REBUILD BY NEEDLESのアウター

    八木沢さんからのいただきものです。いろんな軍物を合わせてつくったやつだと思います。これも零士と一緒にいる時にもらって「これは山口が着るでしょ」ってなったやつですね。

    コーディネートで意識していることは?

    零士さん
    トラッドなスタイルが好きなんですが、そこにいろんな要素をプラスしています。例えばネクタイを締める時、じゃあパンツはミリタリーで、靴は革靴にしようとか。ブレザーとチノパンだったら、スニーカーを合わせてみるかとか。本来のルーツとしては噛み合ってないけど、逆にそれがいい。そういう着こなし方も、すべて八木沢さんに教えてもらいました。

    山口さん
    基本的には軍ものでまとめています。イギリス軍のものと、アメリカ軍のものを合わせることはありますが、アーミー(陸軍)とネイビー(海軍)は合わせないように気をつけています。そういう細かいところを分かってないやつってなるのは嫌なんで(笑)。変なこだわりがあります。

    良い一着を見つけるコツは?

    零士さん
    尊敬している人に聞くこと。僕にとっての八木沢さんのような人がいるといいですよね。僕は八木沢さんと出会って、ファッションがめっちゃ変わりました。シャツにネクタイ、パンツにニューバランスのスニーカーという八木沢スタイルを、今もずっと真似しているんです。

    山口さん
    「メイドイン」を見ること。やっぱり「Made in USA」って書いてあったらテンション上がりますね。その文字だけでよく見えてくるというか。テレビ番組に千鳥さんが出ていたらそれだけで絶対面白いじゃん、というのと同じ感じですかね。

    古着の魅力とは?

    零士さん
    一着しかないところ。人と被らないところ。そこにすごく価値が出てきているんじゃないですかね。今古着も結構いい値段しますよね。今はもうつくってないとか、もう手に入らないとか、そういう価値があるものなんだと思います。僕が服を選ぶ時に大切にしているのは、自分が好きかどうか、流行りに流されていないか。みんなが着ているものは、気に入っていても着る機会は減りますね。だから流行らないでくれ!っていう気持ちは強いかもしれないです。

    山口さん
    賭けの要素が大きいところが魅力かな。僕は検索ワードだけで勝負しているので、「洗濯したら破れた!」とか、「臭い!」とか、失敗はよくあります。でも、そういう賭けの要素も含めて楽しいです。それも許せるというか、「笑えるしいっか!」ってなれるのが古着なのかもしれない。

    Pay IDで見つけた、気になるアイテムはありますか?

    零士さん
    ENDS and MEANS Anorak

    今一番気になっているブランドです。ミリタリーやワークなど、いろんな要素が入っていて、他にありそうでないものがたくさん。「これは何色なの?」っていう色も多くて、そういう人と被らなそうなところがいいですね。

    ENDS and MEANS<エンズアンドミーンズ>Anorak
    Inhigh

    Tricker's 革靴

    トリッカーズのウイングチップは、昔CASSIDYでセレクトされていて、当時の自分には似合っていなくて買わなかったんです。靴のかっこよさに自分が追いついていなくて。今だったらこれを履きこなせるんじゃないかと思うから、欲しいですね〜!

    トリッカーズTricker's/M6399/ボックスカーフ/ギリー/メダリオン/ウイングチップ/ブローグシューズ/レザーシューズ/革靴
    古着屋RAINBOWFIELD Since 2006

    BARACUTA 【G9 スウィングトップ ハリントンジャケット】

    これのダークネイビーを持っています。高倉健さんが愛用していたブルゾンだと八木沢さんに教えてもらい、自分へのご褒美で買うと決めていました。もう少し暖かくなったら着ようと思っているので楽しみです。もし今何が欲しいか聞かれたら、色違いのネイビーが欲しいです。

    BARACUTA 【G9 スウィングトップ ハリントンジャケット】 38 バラクータ ブラック イングランド製 26010228 
    August shop
    31,372 円

    山口さん
    nigel cabourn morshead biker jacket

    〈ナイジェル・ケーボン〉は、ミリタリーやアウトドアのデザインをベースにしたブランドで、陽気なおじいちゃんがデザイナーなんです。ジャケットが欲しいなぁと思っていたんですが、売り切れ。キビシイ.

    nigel cabourn morshead biker jacket
    【OWN KYOTO】vintage clothing & OWN original

    NIGEL CABOURN / 40s DENIM JACKET

    1940年代のジャケットを参考にしたデニムジャケット。これも売り切れ……。

    NIGEL CABOURN / 40s DENIM JACKET - 12.5oz Indigo Green (ナイジェルケーボン デニムジャケット インディゴ グリーン) 
    WhiteHeadEagle

    NIGEL CABOURN / A-1 JACKET - CAMO ULTRA SUEDE

    スウェードのカモ。絶妙な模様でめちゃめちゃかっこいい。でも高くて買えない……。

    NIGEL CABOURN / A-1 JACKET - CAMO ULTRA SUEDE (ナイジェルケーボン A-1ジャケット カモ ウルトラスエード)
    WhiteHeadEagle
    198,000 円

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